「夜に駆ける YOASOBI小説集」オススメ本の紹介です。
YOASOBIが小説から歌を作るのは有名で、多くの人が知っていると思います。
ですがその元になった小説を読んだことがある人は、少ないのではないでしょうか。
私も歌は聞いたことありますが、小説は読んだことありませんでした。
今回この本を読んでみて、YOASOBIの歌の良さに納得しました。
すごくいい本だったので、紹介します。
夜に駆ける YOASOBI小説集
朝起きてリビングに行くと、テーブルの上に一冊の本があった。
どうやら子供が学校で借りてきた本らしい。
手に取ってみると、「夜に駆ける YOASOBI小説集」とあった。
今の中学は、こんな本もあるんだなと感心しつつ、軽く読んでみようと思いページをめくってみた。
どの作品も素晴らしく、一気に読んでしまった。
いい作品から、いい作品が生まれるんだなと思いつつ清々しい気分になった。
小説の紹介なので、ちょっと小説風に書いてみました。
内容は、4つの作品が入った小説集です。
それでは、紹介していきます。
第一章 【タナトスの誘惑/夜に溶ける】 星野舞夜
YOASOBIのデビュー曲、「夜に駆ける」の元になった作品です。
死に対する欲動ータナトスに支配されている彼女を助けようとする青年の物語。
ビルの屋上で彼女を助けようとして、彼が出会っていたのは・・・
読んでいて、「うわっ」となる展開です。
25Pの最後の一行は、お馴染みのフレーズですが「こう言うことなのか」と意味がわかると、この曲がさらに深く感じられると思います。
第二章 【夢の雫と星の花】 いしき蒼太
1項では、予知夢を見ることで未来を予測できる少女の話から始まります。
好きな人から告白される予知夢を見て、その彼と微妙な距離を詰めていきたいのですが、思春期あるあるで彼に素直になれない彼女のお話です。
二人の距離は、どうなるのでしょうか。
2項以降は、彼女に告白する男子からの視点で描かれています。
二人は彼女の予知夢通りに、告白することになるのでしょうか。
この作品は、「あの夢をなぞって」の作品です。
この作品を読んでから、MVを見ると一層この曲が好きになれると思います。
第三章 【たぶん】 しなの
この作品は、タイトルもそのままの「たぶん」です。
一人暮らしをしている部屋で寝ていると荒々しい音が聞こえてくる。
一人暮らしの部屋に入って来られる人は限られている、大家さん・泥棒・元同居人。
知っている元同居人は、こんな荒々しい音は立てない、やはり泥棒なのか!?。
こんなハラハラする展開で始まります。
小説を読んでから曲を聞くと、「この作品がこう言う曲になるのか」と、思わず唸ってしまいますが、最後は、なるほどやっぱりすごいなと思ってしまいましたね。
第四章 【世界の終わりと、さよならのうた】 水上下波
世界の最後の日の物語。
とある倉庫に住む男性が外に出ると、倒れている女性を発見し助けます。
助けてもらったことに感謝する女性、倉庫に入りそこにあった食料をもらうと、そこにあったピアノの前に座り、ピアノを弾き始めます。
世界最後の日に出会った二人が音楽を通して、今生きていることを実感する物語です。
この本の発刊が2020年なので、この小説のタイトルは「未発表曲」として掲載されています。
2022年の現在では、楽曲も発表されています。
わかる人は、なんの曲だかすぐわかると思いますよ。
「◯◯◯ー◯」という曲です。
この物語を読んでMVを見ると、感動できます。
まとめ
最後に、「小説が音楽になるまで」とYOASOBIの2人にインタビューした記事もあります。
たまたま子供が学校から借りてきていた本だったのですが、いい本でした。
引き込まれるように読んで、一気に読み終わってしまいました。
ですが、一気に読んでしまうより、じっくり読むのがいいなと思う本でした。
ここに書いてあるのは、あくまで私個人が感じた内容なので、人によって感じ方は違うと思います。
YOASOBIの作品がいろいろな人に受け入れらるのは、こういった作品の内容を壊さずに、人の心に訴えるからなのかもしれませんね。
良い作品を世界観を壊さずに、そこに自分達の感性を足してさらに素晴らしい作品に仕上げる。
ほんとにすごいことだと思います。
YOASOBIが小説から作品を作っていることは知っているけど、原作を読んだことのない人は、ぜひ手に取って読んでみてください。
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