暗号資産(仮想通貨)について、
・興味はあるけどよく分からない。
・仕組みが難しそう。
・始める時期を逃してしまい、乗り遅れたのでちょっと敬遠してる。
・セキュリティなどに不安がある。
他にも、いろいろな理由で迷っている人も多いのではないでしょうか。
話題は大きくなりましたが、結局中身がよくわからないというのが実態だと思います。
そんな人に向けて、暗号資産について解説していきます。
今からでも遅くはないので、興味がある人はぜひ読んでみてくださいね。
暗号資産(仮想通貨)とは

暗号資産とは、一言で言うと「電子データ通貨」のことを指します。
電子データ通貨ですので、一万円札のような物理的な紙幣はありません。
インターネット上でやり取りができる通貨になります。
最初に誕生した仮想通貨が「ビットコイン」です。
この名前は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
時価総額も大きく、暗号資産の代名詞といっても良いでしょう。
今ではビットコイン以外の種類も増えていて、マイナーなものを含めると、4,000種類以上あると言われています。
日本で流通している仮想通貨は、20種類前後でしょうか。
「仮想通貨」という呼称は、令和2年5月1日施工の資金決済法の改正により、法律上「暗号資産」という呼称へと統一されました。
ビットコインの始まり
ビットコインはどうやって始まったのでしょうか。
2008年に「サトシ・ナカモト」と名乗る人(もしくは団体)が、発表した論文から始まります。
この論文の中に、ブロックチェーンの仕組みが書かれていて、その論文に賛同した世界中の人が共同で開発したのが、「ビットコイン」です。
この「サトシ・ナカモト」という人(もしくは団体)は謎の人物で、正体がわかっていません。
そして、ビットコインで最初の取引が行われたのは、2010年5月22日のアメリカです。
ビットコインでピザを買った人が現れました。
リアルの商品と交換したことにより、仮想通貨として価値ができたことになります。
現在も、5月22日は「ビットコイン・ピザ・デー」として、記念日になっています。
暗号資産の特徴
暗号資産にはいくつか特徴があるので、説明していきますね。
①中央銀行が管理していない
日銀が発行する日本の「円」や、FRBが発行する「ドル」などと違い、国で管理している通貨ではありません。
そのため、特定の国によるコントロールを受ける可能性は非常に低くなっています。
②通貨によっては発行枚数が決められている
中央銀行で管理されている通貨は、その時の経済の状況によって発行枚数を調整しています。
しかし、中央銀行が存在しない暗号資産では資産としての価値を維持できるように、発行枚数の上限を設定してあるものが多くなっています。
ちなみに「ビットコイン」の上限は、2,100万枚です。
仮想通貨の仕組み
ここでは「暗号資産」の仕組みを解説していきます。
代表的な「暗号資産」のビットコインを参考に見ていきますね。

①ブロックチェーン
インターネットでは、いろいろなデータが簡単にコピーできてしまいます。
仮想通貨では、「ブロックチェーン」いう仕組みを利用して、データがコピーできないようになっています。
一つのブロックに取引の情報を書き込み、そのブロックのデータがいっぱいになると新しいブロックを作ってそこに新しいデータが書き込まれます。
そのブロックがチェーンのように繋がっていくことから、「ブロックチェーン」と呼ばれています。
※上の図、ブロックチェーンの仕組み。
②分散型管理
どこか一つのサーバーで管理する「集中型管理」ではなく、「P2Pシステム」という「分散型管理」をしています。
P2P(peer to peer)システムとは、アクセスした人の端末に記録が残るシステムです。
集中型管理では、メインのサーバーにある一つのデータを改ざんしてしまえばそれで終了になります。
ですが、このP2Pシステムでは、データの保管場所が無数にあるので、一つのデータを改ざんするだけでは意味がなく、すべてのデータを書き換える必要があります。
非常に手間とコストがかかるので、現実的ではありません。
この「ブロックチェーン」と「P2Pシステム」の二つが合わさることで、セキュリティ面で非常に優れているといえます。
③マイニング
ブロックチェーンに新しいブロックをつけるためには、まず今のブロックを閉じる必要があります。
大きな桁数の文字で作られた「鍵」が必要なのですが、この鍵を探す作業が「マイニング」です。
数字の羅列を探していき、うまくはめ込むイメージですね。
この鍵を掘り当てる様子から「マイニング=採掘」と呼ばれています。
最初に鍵を見つけた人は報酬として「暗号資産」を受け取ることができるのですが、鍵の数字を見つけるためには、ハイスペックなコンピューターが必要で、コストもかかるので、マイニングの業者が行っていることがほとんどです。
そのため、個人で行うのは難しい作業です。
仮想通貨のメリット

①利益が大きい場合がある。
暗号資産は価格の変動が大きい時があります。
これをうまく使えば、大きな利益を出すことが可能です。
逆に、大きく値を下げることもありますので、そこは注意してください。
②少額で始められる。
コインチェックを利用してビットコインを始める場合、最小500円から買うことができます。
少額で始められるので、様子を見ながら増額することが可能です。
仮想通貨のデメリット
①損失(マイナス)が大きい時がある。
メリットで取り上げましたが、価格の変動が大きい時もあるので、高くなるだけでなく安くなってしまうこともあります。
利益が大きければ、損害も大きいので表裏一体といえます。
ハイリスク・ハイリターンと考えておくのが無難です。
②税率が高い
暗号資産の利益は、雑所得扱いです。
雑所得の税金は、「所得税と住民税」が課されますので、「確定申告」する必要があります。
利益のでた金額に応じて金額が変わりますので、税務署に問い合わせて金額を確認しましょう。
利益が大きい場合は、税理士を利用することをオススメします。
仮想通貨の始め方

ここからは、仮想通貨の始め方を説明していきます。
一番わかりやすいのが「ビットコイン」になるので、「ビットコイン」の始め方を紹介していきます。
仮想通貨の始め方の流れ
仮想通貨を始めるには、口座を作って登録をしなければなりません。
そのための手順を追って見ていきましょう。
それほど難しくありません。
ここでは、「Coincheck」という販売所のやり方を見ていきます。
①coincheckのアプリをダウンロードする。
②口座を作る。
③作った口座に入金する。
④ビットコインを購入する。
以上、4ステップです。
順を追って説明します。
① Coincheckのアプリをダウンロードする。
まずはアプリをダウンロードします。
リンクを貼っておきますので、こちらから飛んでください。
② 口座を作る。
円でビットコインを買う必要があるので、口座を作ります。
スマホから身分証明の写真を撮ったりする作業があるので、事前に「運転免許証」や「マイナンバーカード」など、身分を証明できるものを用意しておくと、スムーズに行えますよ。
③ 作った口座に入金する。
作った口座に入金します。
ここに入金したお金が「ビットコイン」を買うための元金になります。
④ ビットコインを購入する。
実際にコインを購入します。
購入といっても、電子データを買ったことになるので、アプリ内で管理していきます。
仮想通貨を始める時の注意点

ここで、始める前の注意事項です。
始めてからじゃないとわからないことは多くあると思いますが、チェックしておくことで少しでも安心できるように、対策しておきましょうね。
詐欺に注意
仮想通貨に限ったことではありませんが、初心者を狙った詐欺なども多く起きています。
必ず儲かると謳った、「高額セミナー」の勧誘や「マルチ商法」のような内容もあるそうです。
「政府広報オンライン」でトラブルの事例や、相談窓口などが載っているので、一度確認しておくことをお勧めします。
少額から始める
ビットコインのメリットして、少額から始められるということがあります。
いきなり大きな金額で始めずに、最初は余裕のある金額で様子を見て始めてみましょう。
特に投資が初めてという人は、絶対に無理な金額からは始めないでくださいね。
レバレッジは慣れてから
仮想通貨には、レバレッジというシステムがあります。
自分の口座にある金額を担保にして、2倍の金額まで取引ができるシステムです。
1万円が口座にあれば、2万円分まで取引ができます。
一見便利に見えますが、結局のところは返すお金になるので、慣れるまでこのシステムは使わないほうがいいでしょう。
利益を大きくすることができますが、損失も大きくなる可能性があるので、リスクについてよく理解できるまでは、注意が必要です。
まとめ

最後に、ざっくりとまとめてみます。
・仮想通貨は「電子データ通貨」で、インターネット上でやり取りされる通貨。
・「中央銀行」を介さない、「分散型システム」である。
・価格の変動が大きく、「ハイリスク・ハイリターン」になることもある。
・少額で始められる。
・利益が出た時の税金が高い。
・始める前には、注意が必要なのでリスクについても確認しておく。
以上のように、説明してきました。
資産としての人気が少しずつ上がっている「仮想通貨」。
今までにないシステムで運営され、ちょっと難しいイメージがありますが、実際にはそれほど難しくはなかったと思います。
今から始めるのも遅くはないので、興味がある人は一度取引所のホームページなどをみてみてはいかがでしょうか。
まだ日本では浸透していないイメージがありますが、世界では注目されています。
今後の動きを、要チェックです。
コメント