日本では珍しい「縁切寺」へ行ってきました。
「縁切」と聞くと、何となくネガティブなイメージがありますよね。
「不謹慎だ」なんて言われそうです。
でも、それは人との縁切を思い浮かべるのでそう感じるのだと思います。
ですがこの縁切寺では、人との縁を切るだけではなくいろいろなことから縁が切れるとのことです。
ちょっと気になりませんか?
どんなことから縁が切れるのか、みていきたいと思います。
縁切寺 満徳寺
大阪の持明院に「縁切厠」があり、その中で離縁を祈れば必ず縁が切れたといい、また京都の清水寺にも、縁切・縁結び用の厠が二箇所並んで建っていたと『浪華百事談』に記述されています。持明院の縁切厠(向かって右)には橋姫大明神が、その背中合わせに縁結びの卯之日大明が祭られており、それぞれの縁日である巳の日と卯の日には、今も参拝の人が絶えません。
満徳寺資料館「縁切札・縁結札」資料より引用
このお寺に駆け込んだ妻を救済して、夫との離婚を達成してくれた尼寺です。
江戸時代に、徳川家康から制度維持の特別許可を認められました。
当時は今と違い男尊女卑の傾向が強く、女性の権利があまり認められていない時代だったので、こういう制度は非常に珍しいものでした。
縁切寺って?
縁切と言われて、何を思い浮かべますか?
まず思いつくのは、嫌いな人との縁を切ってくれることなのではないでしょうか。
人との縁はもちろんですが、他にもいろいろとあるようです。
さらにこのお寺では、縁を切るだけではなくて縁を結ぶというご利益もあります。
同時に叶えられるなんて、嬉しいですよね。
- 独身と縁切
- 悪夫・悪妻と縁切
- 借金と縁切
- ボギー・ダブルボギーと縁切
- いじめと縁切
- 良縁と縁結び
- 幸せな再婚と縁結び
- 商売繁盛と縁結び
- イーグル・バーディと縁結び
- 良い友人と縁結び
上記のような縁切や縁結びができるそうです。
他にも、お酒やタバコ・肥満など自分の悩みを解決できるものなんでもいいそうですよ。
参拝方法
まずは資料館で入園料を払って、説明のアニメを見ます。
このアニメが「日本昔ばなし」のようで、ほっこりさせてくれますよ。
アニメを見終わったら、「縁切札・縁結札」を購入します。
各札にそれぞれの願いを書いて、厠(トイレ)に行って札を流します。
縁切用のトイレと、縁結び用のトイレがあります。
縁切と縁結びを間違えないでくださいね。
ここには仏像がないので、とりあえずトイレに手を合わせました。
お札をトイレに流した後は、場内を拝観できて本堂にも入れます。
本堂には仏像や葵の御門などがあり、徳川の力が働いていたことを物語っています。
トイレに仏像がなかったので、ここで仏像に手を合わせましょう。
本堂以外の建物は今はもうないのですが、基礎の跡は残っています。
アクセス
群馬県太田市徳川町385-1
休館日:毎週月曜(月曜が祝日、振替休日の場合は翌日)
開館時間:9:30〜17:30(入館は16:30まで)
拝観料:200円
縁切札・縁結札:200円(お札は2枚で1セットです。)
無料駐車場有り
詳細は、太田市のHP「満徳寺資料館」を参照してください。
まとめ
今と違い、江戸時代は離婚も大変難しかったようです。
当時は、女性を守るためのお寺としての意味が強かったようですが、今は男性でも利用することができます。
ちょっと珍しいご利益なので、近くに行ったら寄ってみてはいかがでしょうか。
嫌なことを水に流したら、それだけで気分がスッキリすると思いますよ。
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